賃貸物件を探す際、防犯対策として鍵の種類を気にされる方もいらっしゃるでしょう。
カードキーやテンキー、指紋認証などさまざまな種類の鍵がありますが、今回はそのなかの一種である「ディンプルキー」について、そのメリットやデメリットを解説します。
賃貸物件の鍵の一種「ディンプルキー」のメリットは?
差し込み部分がギザギザしている一般的な鍵に対し、表面や側面に小さなくぼみが複数付いているのがディンプルキーの特徴です。
その普及率はまだ低く、東京都内で入居者募集している物件のなかで、ディンプルキーを採用している割合は約11%になります。
ディンプルキーの最大のメリットは、防犯性に優れていることです。
その理由を、2つの観点から解説します。
ピッキングに強い
上下左右、斜めにくぼみがあるディンプルキーは、通常の鍵穴よりも内部が複雑です。
そのため、ピッキングして鍵を開けるまでに10分以上の時間を要し、犯罪を抑制します。
複製されにくい
ディンプルキーは非常に複雑で精密な造りをしているため、鍵屋さんでさえ合鍵を作るのが難しい場合があります。
高い技術を持ち合わせていない第三者が複製することは、ほぼ不可能でしょう。
さらには、一般的な鍵に比べ頑丈で折れにくく、耐久性に優れていることもメリットの1つです。
賃貸物件の鍵の一種「ディンプルキー」の注意点
防犯性や耐久性に優れているディンプルキーですが、注意点が2つあります。
鍵の紛失時に手間や高い費用がかかる
ディンプルキーは鍵屋さんですら、合鍵を作るのが困難なほど複雑な造りをしています。
そのため、万が一出先で鍵を紛失し、業者に鍵開けを依頼した場合、一般的な鍵の解錠に比べて時間がかかったり料金が高くなったりすることがほとんどです。
さらに、鍵を交換する際の費用も約4万~5万円と高いので、取り扱いに十分気をつけましょう。
汚れで開かなくなることがある
非常に精密な造りをしているがゆえに、くぼみ部分に汚れがたまると解錠できなくなることがあります。
その際は焦って無理に開けようとせず、汚れをふいてからもう一度挑戦してみましょう。
また、日ごろからこまめに汚れを拭き取っておくことが大切です。